私たちの仕事は、安全を提供するだけではありません。

20160324-76

私の通勤ルートは、名古屋市内の混み合った表通から一本入った道
ある時からそこでマンションの新築作業が始まった。その道は、車がすれ違うのには少し狭い。
ただでさえ狭い道なのに、工事をしているので歩行者は窮屈な思いをさせられる。

私は、毎日その道を歩いて通勤している。
工事が始まって間もないころ、すぐ近くにある店の店主が苦情を言っているところを見かけた。
なかなかの剣幕だ。

朝晩に通るだけならガマンできるが、近隣の人にとっては迷惑なんだろ。

すると、ある日から通勤ルートに警備員の男性が立っていた。
「おはようございます」「ご迷惑おかけします」「いってらっしゃい」
40代くらいの警備員さんは、歩行者ひとり一人に挨拶をしていた。

通学途中の小学生が通れば、目線を合わせて「気をつけてね。いってらっしゃい」
とても感じの良い挨拶だったので、思わずこちらも返事をしてしまう。

そんな毎日が続き、気付くと私はそこを通るのが楽しみになっていた。

ある時には苦情を言っていた店主と警備員さんが談笑している光景も見られた。
人はそんなものだろう。

新築作業は数ヶ月続いたが、警備員さんは、毎日気持ちの良い挨拶で周りに元気を与えていた。
私は、工事が終って残念な気持ちになったのは初めてだ。

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