知っておきたい交通誘導の基礎知識
交通誘導を依頼したいけれど「警備員が具体的に何をしているのか分からない」という人もいるのではないでしょうか。
普段から工事現場などで見かけることはあっても、実際にどのような合図を出し、どのように安全を確保しているのかまで知る機会は少ないかもしれません。
そこで今回は、交通誘導警備の仕事内容や基本的な誘導方法について紹介します。
交通誘導警備の仕事内容
交通誘導警備は、主に道路工事や建築工事、商業施設などで、車両や歩行者が安全に通行できるよう誘導する仕事です。
工事車両の出入りや車線規制などによって通常とは交通状況が変わる場所で、事故や混雑を防ぐために周囲の状況を確認しながら誘導します。
交通誘導では、現場に応じて次のような道具を使用します。
- 誘導棒
- 手旗
- 警笛
- 白手袋
- 無線機
ここでは、誘導棒を使った代表的な合図を紹介します。
車両に停止をお願いする

車両を停止させる場合は、いきなり停止の合図を出すのではなく、まず運転者にこれから停止してもらうことを伝える「停止予告」を行います。
誘導棒を頭上で左右に振り、車両が近づいてきたら誘導棒を肩の高さまで水平に下ろして停止をお願いします。
運転中に工事現場などを通る際、この合図を見たことがある人も多いでしょう。
警備員は車両との距離や速度を確認しながら、運転者が安全に停止できるタイミングで合図を出します。
車両に進行を促す

車両を進行させる場合は、まず周囲に歩行者や自転車、対向車などがいないか安全を確認します。
そのうえで、車両の進行方向を示しながら誘導棒を使って進行を促します。
交通誘導では、単に「進んでください」と合図を出すのではなく、その先まで安全に通行できる状態になっているかを確認することが重要です。
片側交互通行などでは、反対側にいる警備員と無線で連絡を取りながら、どちら側の車両を通すのか確認して誘導します。
交通誘導には警察官の交通整理と同じ強制力はない
警備員が行う交通誘導と、警察官などが行う交通整理では、法的な位置づけが異なります。
警備員は、車両や歩行者に安全に通行してもらうため「停止」や「進行」への協力をお願いしながら誘導しています。
警察官による交通整理のように、警備員の合図そのものに同じ法的な強制力があるわけではありません。
ただし、交通誘導を行っている場所は、工事によって車線が狭くなっていたり、大型車両が出入りしていたりするなど、通常より事故が起きやすい環境です。
警備員は周囲の状況を確認し、安全に通行できるタイミングで誘導しています。
工事現場などで交通誘導を行っている場合は、安全のためにも警備員の合図へのご協力をお願いします。
交通誘導では周囲を見る力が重要
交通誘導は、誘導棒を振るだけの仕事ではありません。
車両だけでなく、歩行者や自転車、工事車両、現場作業員など、周囲で動いているものを同時に確認する必要があります。
特に大型車両には死角が多いため、運転手から見えにくい場所に歩行者がいないかなども確認します。
また、車両が予想していない動きをしたり、歩行者が急に道路を横断したりすることもあるため、その場の状況に応じた判断も必要です。
経験を積むことで、車両の動きや現場全体の状況を先読みしながら誘導できるようになります。
交通誘導を依頼するときに確認しておきたいこと
交通誘導警備を依頼する場合は、現場について事前に分かっている情報を警備会社へ伝えておくと、手配がスムーズになります。
たとえば、次のような情報です。
- 現場の住所
- 工事期間
- 作業時間
- 必要な警備員数
- 道路規制の有無
- 工事車両の出入り状況
- 道路使用許可の内容
必要人数が分からない場合でも、現場の状況を伝えることで警備会社へ相談できる場合があります。
警備員の依頼方法や注意点については、「警備を依頼する前に確認したい【依頼方法と注意点】」の記事でも紹介しています。
交通誘導警備の仕事に興味がある方へ
交通誘導警備は、工事現場などで車両や歩行者の安全を守る仕事です。
最初から交通誘導の合図や現場での動き方を知っている必要はありません。
未経験で入社した場合も、研修で基本的な誘導方法や安全確認について学んでから現場へ出ます。
現場経験を積むことで、誘導棒の使い方だけでなく、車両の動きを予測する力や周囲を見る力も少しずつ身についていきます。
セキュリティスタッフでも、交通誘導警備・雑踏警備に携わる警備員を募集しています。
まとめ
交通誘導警備は、工事現場や商業施設などで車両や歩行者が安全に通行できるよう誘導する仕事です。
誘導棒などを使って停止や進行の合図を出しますが、重要なのは周囲の状況を確認し、安全に通行できるタイミングを判断することです。
一見すると単純な仕事に見えることもありますが、車両や歩行者の動きを確認しながら臨機応変に対応する必要があります。
交通誘導警備の仕事に興味がある方は、ぜひご応募ください。
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