社員1人あたり寄付
社員1人当り寄付
みなさん、あしなが育英会をご存じですか?
以前の私は、恥ずかしながら奨学金で学生を支援している団体だよね、くらいの認識しかしていませんでした。
あしなが育英会が、親を亡くした子供たちの支援をしていると知ったのは、ボランティア活動で一緒になった学生さんが、同会から支援を受けている子だったのがきっかけ。
色々と調べてみると、元々この会は「交通事故遺児を励ます会」として結成されていて、つまり親が交通事故の被害にあった子供たちの支援から始まった活動だったことを知りました。
セキュリティスタッフは、交通誘導警備(2号警備)を主とした警備業務で仕事をさせてもらっています。工事現場や駐車場などで、通行車両、通行人の安全、安心を守るわけですが、これはたくさんの車と人の往来があるから成り立つ仕事です。
その交通社会の恩恵を受けている陰には、同時に被害者がいることも事実で、目を背けるわけではないけど、どこかでそのリスクを社会全体で許容しているわけです。(もちろん、安全装置とかの技術革新に携わっている人の努力のおかげで、このリスクは減っていますが)
警察から発表される交通事故死傷者数の数字の裏側には、数字には表れないたくさんの被害者がいる。と、頭ではわかっていても、当事者になってみないと実感しないのが人間で、私もそうでした。
でも、私の身内が交通事故の被害者になって亡くなった時に、あらためて考えさせられました。
葬儀で、加害者が泣きながら土下座している姿を見た時には、自分も運転していたらあの立場になる可能性がゼロではないと思えて、怖くなりました。
亡くなった身内は高齢だったので、残された遺族はみんな自立していますので、経済的に困窮することはありませんでしたが、あれが子供も小さくて、、と思うと、ただでさえ悲しい気持ちに、現実的な問題がのしかかってくる。
ここまで前置き
で、セキュリティスタッフも交通社会の恩恵を受けているので、何かその責任を果たしたいなと思って、5年ほど前から、あしなが育英会に毎月の寄付をしています。
寄付金額の決め方は、けっこう迷いまいました。
毎月定額、利益の〇%、年に一回まとめて、とかいかようにでもできます。
(人間が小さいので、大きな金額を寄付して良い人ぶりたいとか、金額が少ないとけち臭いかなとか、邪念の塊ですよ)
で、私が決めたのは、社員さんが一人増えたら寄付金額を100円増やす。
(現実的には、数百円を調整するのも先方にご迷惑なので、おおよそ100人単位で金額を変更しています)
月額10,000円から始まったこの寄付も、月額50,000円まで増額出来ました。
正直、法人が寄付する金額としては大きくはないし、「もっとしろよ」という心の声(善意も邪念も含む)もありますが、この方法に決めた理由は二つあります。
- 無理なく続けられる金額(この先どんな経営状態になっても)
- 社員一人一人が、自分達が寄付していると感じられる。
まだ数年はかかりますが、月額200,000円の寄付が出来ることを目標にしています。
ボランティア活動で一緒になった学生は「あしなが育英会の支援のおかげで今があるので、なにかで社会に恩返しをしたい」と言っていました。
私の邪念交じりの寄付も、心のキレイな子供たちを通して、社会に還元してくれたらうれしい。
梅本和希、